高齢者の美容が心を変える理由
「要らない」と言っていた方が、
誰よりも積極的に。
美容を入口に、高齢者の「できる」を引き出す。
産学連携による、社会参加促進プロジェクトの記録。
「化粧品、要らない」——
そこから始まった変化
右手に麻痺があり、「できないことは拒否する」と施設から伝えられていたHさん(80代)。 最初に化粧品をお渡ししたとき、即座にこう仰いました。
個別事例 ― Hさま(80代・右手麻痺)
化粧品をお配りすると即座に断られ、アロマの香りも「要らない」。
でも、同じテーブルの方々が楽しそうに手を動かす様子を見ているうちに、
ちょっとずつ、ご自身の手も動き始めました。
鏡で自分の顔を見るようになり、「自分ではこんなことやらないものね〜」とにこやかにお話しされるように。
1時間のセッションが終わるころには、満足げな表情で「いいわね!」と。
自分で、ちょっとでもやればいいのよね!
この方は翌月から、誰よりも積極的に参加されるようになりました。 美容という入口が、その方の中に眠っていた「やりたい」という気持ちを、自然に引き出したのです。
なぜ「美容」が、フレイル予防になるのか
高齢者のフレイルは、身体の衰えよりも先に心の衰えから始まることが多いと言われています。 年齢やさまざまな理由から生まれる「どうせできない」「もう関係ない」という感情——いわゆる情動機能(EQ)の低下が、 生活意欲の喪失、社会からの孤立、そして要介護へのドミノ倒しにつながっていくと私たちは考えています。
弊社が実践するセルフ美容プログラムは、その起点に直接働きかけます。 自分の顔に触れる、香りを選ぶ、鏡を見る。 五感を通じた小さな「できた」の積み重ねが、情動を安定させ、 誰かと話したくなる気持ちを取り戻させてくれるのです。
参加後に前向き・穏やかな反応へ変化
(参加前:60%が拒否・攻撃的態度)
発語量が増加
(認知症発症者対象テストより)
「続けたい」と回答
(参加前の美容関心者は平均41%)
これらの数字が示すのは、高齢者の「できる喜び」を引き出すことへの大きな可能性です。 事前のアンケートでは、「美容に興味がない」と答えた方の多くが、体験後には「また参加したい」と言葉にしてくださいます。
産学連携という、新しい試み
福岡100のプロジェクトでは、ウェルネスエキスパート・ロート製薬・福岡女子商業高校の三者が手を組み、 高齢者施設での実践を通じて、多世代がつながる場を生み出してきました。
施設に足を運んだ学生たちは、高齢者の方々の反応に驚き、感動し、 介護や美容への見方が変わったと話してくれます。 高齢者の方々は、若い世代との交流を通じて、新鮮さと刺激を得て、表情が変わります。 双方向の変化が、この取り組みの核心にあります。
- 01 高齢者施設の利用者延べ180名が参加。美容を通じた情動の安定と社会参加を実践。
- 02 学生が美容を切り口として社会・介護への理解を深め、「自分たちに何ができるか」を考える実践的な学びの場に。
- 03 今後は高校の探究授業・実践型授業への展開と、化粧品・健康商材メーカーとの連携強化を目指します。
協賛パートナー企業を募集しています
このプロジェクトは、化粧品メーカー・健康商材メーカーをはじめとする
法人企業の協賛・参画によって、さらなる社会的インパクトを生み出すことができます。
リアルな利用者フィードバック
高齢者・学生という異なる世代から、製品の使用感や改善点を直接収集できます。
CSR・SDGs活動への貢献
健康寿命延伸・社会参加促進という社会課題解決に貢献する活動として発信できます。
ブランド認知・信頼構築
高齢者施設・学校・地域という生活密着チャネルで、貴社製品を自然にPRできます。
製品開発・マーケティング連携
プログラム内でのモニタリングを通じ、シニア向け製品開発や販促施策に活用できます。
お気軽にご相談ください。担当者よりご連絡いたします。
※フレイル:加齢や病気によって心身の活力が低下し、要介護になりやすい状態。
※フレイル予防:①栄養・口腔機能 ②運動 ③社会参加 に加え、生活習慣病の予防・重症化予防に取り組むこと。
本事業は「福岡100ラボ」産学連携プログラムの一環として実施しています。

