【2026年最新】化粧品の欧州進出に不可欠な「CPNP登録」とは?費用・期間・必要書類を徹底解説
「日本の化粧品をヨーロッパで売りたい」と考えた際、最大の技術的障壁となるのが、EU化粧品規則に基づく「CPNP(Cosmetic Products Notification Portal)」への登録です。
本記事では、2026年現在の最新情報を踏まえ、欧州進出に欠かせないCPNPの基礎知識から、日本企業が陥りやすい「成分の落とし穴」までをプロの視点で解説します。

1. CPNP登録とは?
EU圏内で化粧品を流通させるために義務付けられているオンライン通知システムのことです。フランス、ドイツ、イタリアなど、EU加盟国で販売するすべての製品は、市場に出る前にこの登録を完了していなければなりません。
2. 登録までの「期間」と「費用」の目安
自社でゼロから取り組む場合、想像以上のリソースを要します。
- 期間: 約6ヶ月〜1年 (成分分析、安全性評価、ラベル作成、現地責任者の選定にかかる時間を含みます)
- 費用: 1製品あたり数十万円〜 (分析費用、安全性評価書作成費、現地責任者(RP)の維持費など)
3. 日本企業が注意すべき「成分」と「RP」の壁
① 日本ではOKでも欧州ではNGな成分
欧州の化粧品規制は世界で最も厳しく、日本では一般的に使用されている成分が、EUでは「禁止」または「濃度制限」の対象になっていることが多々あります。
例: 特定の防腐剤、紫外線吸収剤、また一部の植物エキスなどは、欧州基準での再検証が必要です。これを知らずに製品を作ると、全量廃棄というリスクもはらんでいます。
② 責任者「RP(Responsible Person)」の選定
欧州内に住所を持つ法人または個人を、製品の安全責任者(RP)として立てる必要があります。万が一、製品トラブルが起きた際の窓口となるため、信頼できる現地のパートナー選びが、ビジネスの成否を分けます。
4. 必要書類のリスト
CPNP登録には、PIF(Product Information File)と呼ばれる製品情報ファイルの作成が必要です。
- 製品の定性・定量組成
- 物理化学的・微生物学的特性
- 不純物、微量成分、包装材料の情報
- 暴露量、毒性プロファイル
- 副作用情報、動物実験を行っていない証明
まとめ:複雑な法規制を「攻めの武器」に変える
CPNP登録は、単なる事務手続きではありません。これをクリアすることは、欧州市場で「安全性が公的に認められたブランド」として認められるための通行証を得ることと同義です。
株式会社ウェルネスエキスパートでは、こうした煩雑な各種申請・登録を、現地の法規エキスパートと連携して一括してオーガナイズします。
「成分チェックから始めたい」「自社製品が欧州基準に適合するか知りたい」というメーカー様は、
まずは当社 [お問い合わせ] からご相談ください。
| 比較項目 | 日本(薬機法) | 欧州(EU化粧品規則) | 進出時の注意点 |
| 規制の考え方 | ポジティブリスト(配合可能成分)が中心 | ネガティブリスト(禁止成分)が非常に厳格 | 日本で一般的な成分(特定の防腐剤など)が、EUでは禁止されているケースが多い。 |
| 製品登録制度 | 品目ごとの届出(製造販売業) | CPNPへの事前通知 | EU市場に出す前に、全成分や安全性をオンライン登録(CPNP)することが義務。 |
| 安全責任者 | 総括製造販売責任者(国内) | Responsible Person (RP) | 欧州域内に住所を持つ法人・個人をRPとして立てる義務がある。 |
| 動物実験 | 一部制限があるが、原則容認 | 完全禁止(原料・製品共に) | 動物実験を行った原料が含まれる場合、EU域内での販売は一切不可。 |
| 成分表示名 | INCI名に基づいた「日本化粧品工業会」名称 | INCI名(国際標準) | 日本語の表示名称をそのまま翻訳しても通じない。国際基準のINCI名での整理が必要。 |
| 安全評価 | 企業責任による担保 | 資格を持った安全評価者の署名 | 「安全性評価レポート(CPSR)」の作成には、欧州が認める資格者の署名が必須。 |
| 広告表現(クレーム) | 薬機法による56の効能範囲 | 6つの共通基準(根拠が必須) | 「アンチエイジング」等の表現も、欧州では客観的な試験データ(エビデンス)の保持が厳格。 |
本記事の内容は、EU化粧品規則(Regulation (EC) No 1223/2009)および最新の欧州委員会通知に基づいています。法規制は随時更新されるため、個別の成分チェックや最新の規制状況については、専門家への相談を推奨します。

